こんにちは、行政書士の田中です!!
先日、某有名アスリートが大記録を達成した際のインタビューにてイメージトレーニングの重要性について語っていました。
それは、理想の未来や成功した姿を想像するという、至ってシンプルな内容です。
結果として、そのイメージが現実に起こっただけですと、
そんな単純な事で理想の未来を現実にできるなら苦労はしないですよね。
しかし、この方法は実際に科学的にも明確に証明がされており、ビジュアライゼーション「視覚化」と呼ばれているそうです。
そこで、今回はこのビジュアライゼーションについて詳しく解説投稿をしていきます。
夢や、目標を達成したい方は、是非使ってみてくださいね。
1,ビジュアライゼーションとは
ビジュアライゼーションとは、自分が望んでいる現実を想像のなかでイメージをして視覚化し、理想の現実を引き寄せやすくするテクニックのことを言います。
近年ではスポーツの分野だけではなく、ビジネスパーソンでもビジュアライゼーションを習慣にしている人は増えているようです。
例えば、
大事な商談の前に、既に商談が成功している姿を想像する
売上目標を目前に実際に売上を目標を達成している姿を想像する
など、日頃から意識できるポイントはいくつもあります。
また、紙に書いたり、実際に声に出したりするのも効果的です。
2,ビジュアライゼーションの効果
ビジュアライゼーションを行うことで、イメージしたことを現実化する為のパフォーマンスを引き出すことが出来ます。
例えば、
1,精神状態を良くし、緊張を緩和する
2,身体能力の向上
3,創造力の向上
などがあげられます。
成功事例として、野球界で活躍されている大谷翔平選手も、ビジュアライゼーションを多用していることで有名です。
大谷選手はたとえオフの日でも、暇さえあれば自分だけでなく他の選手のスイングや投球フォームの映像を観賞する習慣を身につけています。
実際の試合では、バッターボックスに入った大谷選手は、ピッチャーの投げるボールが彼の手から離れた瞬間、その軌道を脳裏でイメージし、バットを振るか振らないかを決断します。
その予測イメージの精度が他の選手よりも優れているから、ホームランを量産できているようです。
また、彼がピッチャーとしてマウンドに立つときは、これから投げる球種を決定して、脳裏にその軌道をイメージした後は、実際にその軌道を描くようにボールを投げる作業に集中するようです。
より、実践的な手法ですね。
そして、このことに関して、彼はこう語っています。
「試してみてダメだったらダメでいいと思うんです。
こっちのほうがいいな、やっぱり違うなと、またそこで思えるので。
八割が『やっぱり違うな』と思うときなんですけど、『いいな』と思うことが一割か二割あります。
そのなかの0・5%ぐらいの割合で、本当にイメージがヒットすることがあります」
道ひらく、海わたる 大谷翔平の素顔|書籍詳細|扶桑社 (fusosha.co.jp)
また、アメリカの大学のバスケットボールチームの実験結果があり、
グループを3つに分けて20日間フリースローに関する実験が行われました。
その実験直後に、フリースローのスコア数を比較しました。
まず、グループAは、実際に20日間フリースローの練習をひたすら行いました。
次にグループBはまったく練習を行いませんでした。
そしてグループCは、毎日30分自分がフリースローをしているシーンのイメージを描くトレーニングを20日間行いました、練習はしていません。
結果は下記です。
グループAは、フリースローの成功率が24%向上し、
グループBは、まったく進歩が認められませんでした。
そして、グループCは、フリースローの成功率が23%向上したそうです。
このデータから、イメージトレーニングは実際の練習とほぼ同じ効果があることが証明されたのです。
イメージトレーニングはスポーツ界のみのスキルではないこと前述しました。
ビジネスや勉強においても、素晴らしいパフォーマンスを発揮できる人たちは、「このイメージ能力」に長けているのかもしれません。
3,ビジュアライゼーションの方法とコツ
ビジュアライゼーションを行う際は、臨場感を感じるのかがポイントになります。
つまり、想像したイメージが本当の現実だと勘違いするぐらいに擬似体験できるかということです。
臨場感を感じれば感じるほど脳が視覚化したイメージを本当の現実だと勘違いし、心身のパフォーマンスに大きく影響を与えるからです。
臨場感を感じる方法として、
・1,五感を感じる
・2,感情を込める
・3,ストーリー「実行可能」を設定する
・4,具体的な視覚化
それぞれ解説いたします。
五感を感じる
五感をはじめとした感覚に意識を集中します。
- 何が視えるか (人や場所や空間など)
- 何が聞こえるか (声や環境音など)
- 何を感じているか (質感、温度、匂いなど)
です。
視覚化というと映像ばかりに意識しがちですが、映像をイメージしながら他の感覚も意識するとしっかりと五感も感じることが出来ます。
仮に経営者として成功したイメージをするなら、
- オフィスや社長室の風景
- オフィス内のサウンドや会話の内容
- 会社内の雰囲気や社長椅子に座っている時の質感
などといった五感別に感覚を感じ、臨場感を深めることが出来ます。
感情を込める
五感と同じくらい臨場感を深めることに重要なポイントが感情です。
理想のイメージを思い描いた際にどのような感情を感じるのかを意識します。
できれば、ポジティブでハッピーになる感情が理想的です。
- 幸福感
- 達成感
- 高揚感
- 充実感
といったように理想の現実に至った際に感じる感情は人それぞれ違います。
ポジティブな感情を感じれば感じるほど脳はその現実を創り出そうと反応してくれます。
ストーリー「実行可能」を設定する
理想のワンシーンだけビジュアライゼーションをするのではなく、そのイメージの前後のストーリーも視覚化することで、より効果を発揮し易くなります。
例えば、経済的に豊かになりたい人がビジュアライゼーションをするとします。
この時に、お金持ちになりたいから『銀行の口座に数億円の残高があるところをイメージする』ということがよくありますが、このイメージでは臨場感を感じづらいです。
つまり、現実離れをしてしまっていて具体的にイメージしにくいという状態です。
なぜなら、大抵の人はそれだけのお金が口座に入っている経験がないので五感や感情をどう感じればよいのかイメージできません。
さらに、単に口座にお金があるだけのイメージだとどのような経緯で入ったのかが分からず、自分ごとのように感じにくいのです。
お金を得るイメージだけでも、事業を立ち上げて成功したり、宝くじにあたったり、財産を引き継いだり、投資でうまくいったなど様々な経緯があります。
それぞれの経緯によって感じる臨場感が違うのです。
事業を立ち上げて、成功したのであれば起業家として大きな成果を成し遂げたシーンを視覚化します。
例えば、大きな取引を交わしているイメージだったり、会社を成長させて売却したといったようなシーンです。
そして、その成果として銀行口座に高額の金額が入金されます。
すると大きな達成感を感じたりするなどイメージに対する臨場感が深まります。
さらに、その先のシーンもイメージします。
得たお金で、さらに大きな事業に挑戦したり、ご褒美として休暇のバカンスを楽しんでいるシーンなどです。
より具体的なイメージをすることで、脳は現実だと思い込み自然とそのようなことを当たり前に思います。
そして、ここでおすすめするのが、SMART分析という手法です。
このSMART分析とは、目標設定の際に用いられるフレームワークで、具体的かつ達成可能な目標を立てるための基準になり、SMARTとは下記の5つの要素の頭文字をとったものになります。
・Specific(具体的)
目標は明確で具体的である必要があります。
漠然とした目標ではなく、誰が、何を、どこで、いつ、なぜ、どのように達成するのかを明確にしてみましょう!
例「健康になる」ではなく、「週に3回、30分間のジョギングをする」など、
・Measurable(測定可能)
目標は測定可能である必要があります、進捗状況を把握し、目標達成の度合いを評価するための具体的な基準を設定するためです。
例「読書量を増やす」ではなく、「月に2冊の本を読む」など、
・Achievable(達成可能)
目標は現実的で達成可能なものが好ましいです。
自分の能力や資源を考慮し、挑戦的でありながら実現可能な範囲の目標を設定してみましょう!
例 「1ヶ月で10kg痩せる」ではなく、「3ヶ月で5kg痩せる」など、
・Time-bound(期限がある)
目標には具体的な期限を設定しましょう!
期限があることで緊張感が生まれ、計画的に行動しやすくなります。
例「いつか家を買う」ではなく、「2025年末までに家を買うために500万円を貯める」など、
視覚化の具体例
最後に、視覚化です。
視覚化のおすすめとしては、ビジョンボードなどが有名です。
自分が達成したい目標や理想の生活を象徴する画像や言葉をコルクボードや、ホワイトボードに貼り付け、
そのボードを毎日目にし、具体的イメージすることで、その理想を意識し続けることができます。
理想の体型や健康的な食事、運動習慣を示す画像を集めたり、目標とするポジション、オフィス環境、成功を象徴するイメージを貼ったり、理想のパートナーシップや友情、家族との関係を表現する写真やイラストを用意してみましょう!
ポイントは、その映像を思い出すことができるまで脳裏に焼き付けることです。
あなたの脳は、現実との区別ができなくなり、その理想を維持しようという原則「ホメオスタシス」が発動し、
よりその目標や理想に近づこうとします。
目標などは可視化をして、実際に達成している姿を強くイメージしてみましょう!
まとめ
本日は、ビジュアライゼーション「視覚化」について解説させていただきました。
具体的にイメージをすることで、脳が理想に近づけてくれます。
少々胡散臭いですが、イメージをするだけで目標や、理想の未来が手に入るならやってみる価値はありそうですよね。
私も、ビジュアライゼーションを実践してみようと思います。