こんにちは!
行政書士の田中です、本日は、株とは何かについて投稿いたします。
これから、法人化を考えられている方や、株式投資などにご興味がある方は必見です!
少しのご参考になれば幸いです。
1.資金調達
そもそも株というのは、資金調達の方法の一つであるということ!
株の始まりに遡ります、
今から約500年前、1602年に当時のオランダで設立された東インド会社が本格的に活用したのをきっかけに、合理的な資金調達の方法として全世界に広がっていきました。
当時、スパイス(コショウ)などは非常に貴重で、多くの取引があり、ヨーロッパなどに船を使って届けていたと言われております。
この頃からヨーロッパは大きな繁栄を遂げたとも言われております。
しかし、海は大変危険、、
当然、船が沈む事もあれば、人員に被害が及ぶ事もあります。
そこで、船長は考えました。
どうにか大きくて安全な船を作る方法はないのか。
そうか、皆んなからお金を集めて、大きな船を作り、儲ければいいのか。
そこで出資を募り、大きな船を作り、人員を確保し大きくて安全な船を作る事に成功しました。
儲けた利益については、お金を出してくれた方に分配をすることにしました。
これを、今では、株式の仕組み、分配資本金、配当などと言います。
そして、出資をしてくれた方々には証明書を渡します。
こちらが、今で言う株券にあたります。
つまり、出資をした方に与えられるのが株ということ、そして出資した会社が儲かれば株の価値が上がり出資をした人も儲かるという仕組みです。
2.責任
私達は、個人という自然人であり、一人一人に権利能力、義務が与えられています!
なので、個人が借金などをすれば当然個人に責任義務があります。
もしも、個人間でお金を借りて、大きな船を作って、失敗をしてしまったら個人で全ての責任を負う事になってしまいます。
これではリスクが大きく、大変です、、
一方、法人はというと、「法律が自然人以外に権利義務の主体として認めるために作り出した者であるから、その成立によって法律が認める範囲内で当然に権利能力を取得する」としています。
ちょっと何言ってるかわかりませんよね。
つまり、経営している個人ではなく法人そのものが権利義務の主体となり、財産を保有したり、債務を負担し、また、法人名で契約を交わしたりできるという事です。
法人の権利義務は、経営する個人の権利義務とは別であり、法人の所有物は経営者個人の所有物ではありません。
また、法人として負担している債務は、法律に特別の定めがある場合を除き、法人の財産からのみ支払えばよく、経営者個人の財産から支払う必要はありません。
また、株主(会社の出資者)は、株主となる際に、会社に対して「出資する義務」を負うだけで、会社が会社債権者に対して負っている債務について、株主は弁済する義務を負いません。これを「有限責任」と言います。
つまり、良くも悪くも個人と法人は別々という事ですね。
これはメリットと言われておりますが、安易に考えるのは危険で、あくまでも形上はそうなっている程度に留めておく事が懸命です。
また、株式を保有するということは、その会社の出資者、株主になるということです。
分かりやすく言えばオーナーの一人ということになるのです。
株式会社の仕組みの一つに、会社にとって重要なことを話し合い、決議をする、株主総会という制度があります。
そして、株主総会で権利を持っている株主こそが会社で一番権利を持つ人となるわけです。
そもそも社長というのは株主が選出した、取締役によって選ばれます。
日々の業務において会社の運営権を持っているのは社長ですが、その社長を選ぶ取締役を選出する権利は株主に与えられているのです。
また、社長やその一族が株主を兼ねる会社を、「オーナー企業」と言います。
株主と、会社を経営する社長が一緒ということ。
社長やその一族が株を所有する、株主オーナー企業は珍しくありません。
むしろ日本の中小企業の大半がこの形をとって会社を運営しています。
3.営利法人、非営利法人
営利法人とは団体で得た利益を構成員に分配すること、配当ができる法人です。
例えば、株式会社、上記でも記載したように得た利益を配当という形で株主に分配します。
その他には、合同会社や合資会社などがあります。
これらの法人形態も同じように配当は可能になります。
一方、非営利法人とは、その逆で、団体で得た利益を構成員に分配しないことを意味します。
非営利法人は、社会貢献をはじめとする団体の目的を達成するために利用する法人で、
非営利法人の種類は、NPO法人(特定非営利活動法人)、一般社団法人、一般財団法人、公益社団法人・公益財団法人、社会福祉法人、医療法人や学校法人などが挙げらます。
更に、非営利法人は、設立コストを抑えられたり、税制面や資金調達面でも様々なメリットがあるのが特徴です。
つまり、非営利法人であるNPO法人や一般社団法人は、得た利益を構成員(社員)に分配することができないが、利益を上げること自体は全く問題ないということです。
非営利法人であっても、営利法人と同じように運営資金は必要になります。しっかりと対価を得て運営資金を稼がなければ、法人経営を続けることはできないのです。
非営利法人だからと言って、「儲け過ぎたらダメ」ということはありません。
むしろ、どんどん儲けて雇用を拡大し、税金を納めていただくことが社会貢献にもなってきます。
また、非営利法人と一口に言っても、NPO法人や公益社団法人、公益財団法人、学校法人、医療法人、社会福祉法人といった多くの非営利の団体法人が存在しています。
どの非営利法人も地域に貢献し、社会的な利益を生み出せるよう日々活動しているのです。
私たちも、非営利法人についての理解を深めることで、自分たちにできることは何かを考えるきっかけとなり、地域の発展・向上に協力していけるのではないでしょうか。
まとめ
本日は株とは何かについて解説いたしました。
他にも法人の種類も様々で、複雑な法律が絡み合い成り立っています。
株についてのなんとなくの大枠を理解していただけると幸いです。
私自身、チンプンカンプンになる事もしばしば、、日々、知見を深めていきます!
法人の設立に関するお悩みや、その他、些細なご相談事がありましたらお気軽にお問い合わせください。